失恋しました。60代の恋愛はもろいと前回書いたのですが、現実にそのとおりになってしまいました。

 

本当に、はかない、短い恋の終焉でした。

 

30歳の彼女とその母親と三人で飲んでいたところに、40歳のイケメン男子が登場し、彼女とそのイケメン男子はまだ付き合っていないのですが、彼女が突如として、そのイケメンと付き合いたいと言い出したのです。

 

まさか、と思ったのですが、そのイケメン男子に(実際には30歳くらいにしか見えない、かなり感じのいい男子です)、彼女のことを好きなのか、愛しているのかと確認しました。

 

それが何と「愛してますよ」と私の前で、言い放ってしまったのです。

その直後に私の反応が最悪でした。

 

彼女はいけしゃあしゃあと乗り気だということを意志表示しました。

 

イケメン男子と握手し、彼女を幸せにしてやってください、というふうな意味なことを言ってしまいました。

 

何で、あんなうかつなことを言ってしまったのか……酔っていたからです。

 

それか、ジタバタしても、彼女の気持ちをこちらに引き寄せられないと、即座に諦めてしまったのかもしれません。

 

何しろ、私よりも20歳も若く、イケメンで、性格も良く、健康そのものの男子なのですから……。

 

しかし、深く悔やんではいません。

 

なぜなら、これが61歳独身男子の恋愛の終着点だと予測していたから、あくまで無意識のうちにですが。

 

性格も、ルックスもいい、若い男性が現れ、その男性を好きだと公然と言われてしまったら、61歳独身男子としては、もうどうすることもできません。

 

これが、現実です。

 

「見守る愛」に徹しようとしていたのに、見守ることさえ許されなかった。

 

私なりに思うことは、私は彼女にとって必要な人間だと自分で思っていたけれども、確かに必要だけれども、それは代替えがきくレベルのことであり、私がいなくても大きなダメージはないということが、判明しただけなのです。

 

それが想像以上に早く訪れた、ただそれだけのこと。

 

自分よりも20歳も若い男性が出現したら、道をゆずるしかない、それが60代の独身男子の宿命だと感じ入りました。

 

ひょっとしたら、あのイケメン男子を呼んだのは、母親だということですから、仕組まれた演出だったのかもしれません。

 

だとしたら、あまりにも残酷ですが、まさにその残酷さが現実なのですね。

 

「あなた、それでいいのですか?」と聞かれそうですが、私はどのように答えるでしょうか。

 

私は「仕方がない」と答えるしかありません。

 

60代男子は彼女に他の男性を選ばれたら、どうしようもないのです。

 

運命に逆らう気力も体力も、私には残っていません。

 

「あしながおじさん」を気取っていた61歳独身男子の前に、若い男が現れたら、身を引く以外に方法はないと考えるのが妥当ではないでしょうか。

 

で、私は何を想うべきか、今後、何をするべきか。

 

やはり、今回の場合、彼女には打算があったと思います。

 

「お金」の問題。

 

私と付き合っていたのは、愛していたからではなかった。

 

彼女は自分のことが好きだし、自分が好きなように生きる上でプラスになる人間とは付き合うけれども、自分のタイプの男性が現れたら、簡単に乗り換える人間だったということ。

 

私は彼女を責めるつもりはありません。

 

もっと頼りにされる、もっと愛される、それだけのパワーが私にはなかっただけです。

 

今回のは「恋愛」というより「恋」で終わってしまった、と思います。

 

独り相撲に過ぎなかった。

 

さらに深い関係になる前に、彼女の本心を知ることができて、むしろ、ダメージは少なかったと感じているのです。

 

終わったショックはありますが、同時に、ホッとした、というのが私の本音。

 

今かすかに残っている気力で考えられることは、打算や計算はあってもいいけれども、それが第一ではない相手を探すしかない、出逢うのを待つしかない、それだけです。