ふだんは結構オシャレっぽい楽曲を聴いていても、ふとベタな昭和歌謡曲が懐かしくなることがあります。

 

私は昭和31年生まれですので、青春期はアイドル全盛期。歌謡曲もまだ盛んに聴かれた時代でした。歌のベストテンとかいう歌番組が乱立していましたからね。

 

先日、ふと野口五郎の歌が無性に聴きたくなってしまい、YouTubeで続けて10曲ほど聴きまくってしまいました。

 

もっとも聴きごたえがあった曲は?

 

君が美しすぎて」が、痺れました。野口五郎の隠れ名曲と呼ぶべきでしょうか。

 

ビブラートというか、バイブレーションというか、それらに特徴があり、その歌唱法が実に古く、それがたまらなくいいのです。

 

作詞は千家和也、作曲・編曲は馬飼野俊一が担当。野口五郎の9枚目のシングルです。

 

野口五郎は二度目の紅白出場の時に、この「君が美しすぎて」を歌いました。

 

いろんなバージョンがYouTube動画にアップされているのですが、絶唱していて熱さが伝わってくる、以下のライブでの歌が私にとっては最高です。

 

 

この曲はロンドンでレコーディング。この時、野口五郎はまだ17歳というから、かなり早熟な感じですよね。

 

その他の曲はといえば、代表曲である「甘い生活」と「私鉄沿線」は、絶対にはずせないでしょう。

 

西城秀樹郷ひろみ野口五郎の3人は「新御三家」と、当時は呼ばれました。

 

ちなみに「初代御三家」は、橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦ですよね。それに、三田明を加えて、四天王とも称されました。

 

古いですね。でも、新御三家に負けないくらい初代御三家は記憶に鮮明に刻まれています。

 

新御三家は、私が成人してからのアイドルであって、初代御三家は、私が幼い頃に活躍したアイドルだからでしょう。

 

遠い記憶の方が鮮明だというのも、シニアの特徴だとしたら、ちょっと寂しいかもです(苦笑)。

 

話を野口五郎に戻しましょう。

 

新御三家のうち、私がいちばんよく聴いたのは、西城秀樹でした。理由はわかりませんが、あの絶唱スタイルが好きだったのかもしれません。

 

それなのに、今になって、野口五郎が無性に聴きたくなるとは、どういう心境の変化なのでしょうか。

 

今、少し冷静になって野口五郎の歌唱を聴きますと、やはり、声が実にいい。実に、いい声をしていますね。

 

ライブでは時おり、音程がくるう時があるけれども、声の良さと、ハートのある歌い上げで、充分にカバーしてくれています。

 

私が二十代の前半という若さの真っ盛りに聴いた、野口五郎の歌が聴きたくなった、このことは、確かに、自分の中で何かが変わろうとしているのでしょう。

 

その変化を、前向きに生かして行きたいと、真面目に思います。

 

なぜなら、懐メロは聴き方を間違えると、やたらと落ち込んだり、厭世的な気分になったりするからです。

 

野口五郎の情感豊かな歌唱、その陰影に富んだ表現力は、60歳である、今の私にとって貴重であることは間違いありません。