井上忠夫という人物を知っていますか。ジャッキー吉川とブルー・コメッツのセンターで歌っていたインテリっぽい歌手といえば、思い浮びますよね。

 

その井上忠夫がソロで歌っている、良い曲があります。

 

「水中花」です。

 

 

あまりにも切なく、哀しく、とてもカラオケで人前では歌えません。独り寂しく、一人カラオケで歌うしかない楽曲。

 

スナックやカラオケボックスで人前で歌う時は、明るい曲しか、基本的に歌えませんからね。

 

しかし、シニアは無性に哀しい歌を歌いたくなる時があるのです。

 

今日は、この哀しい曲「水中花」を取り上げますね。

まずは、お聴きください。これがその井上忠夫の「水中花」。

 

 

どうでしょうか? いい曲だと感じいりませんでしたか。

 

井上忠夫の「水中花」が発売されのが、1976年(昭和51年)5月5日です。

 

これこそ、昭和の隠れ名曲だと思います。

 

「隠れ」という言葉を私は使いましたが、ウィキペディアで調べたところ、カバーしている歌手の数が多くて、ビックリしました。

 

「水中花」をカバーしている歌手

 

倍賞千恵子(編曲:小川寛興)1977年
チェリッシュ
木の実ナナ(編曲:小六禮次郎)1983年
高橋亜貴子(編曲:松井忠重)1983年
宮本けんじ(編曲:高田弘)1984年
渚ようこ(編曲:Gary Stout)2006年
知念里奈(編曲:本山清治)2008年
あさみちゆき(編曲:矢野立美)2009年

 

作詞を担当したのが、阿久悠。作曲が井上忠夫でした。

 

阿久悠の歌詞はことごとく良いのですが、この「水中花」も絶品といっていい出来栄えとなっています。

 

水の中で開く花 外に出せばただの紙 そうよ私は ここで生きているだけ

 

なかなか書けないですよね、こういう歌詞は。

 

心に沁みます。ああ、ただ哀しい。

 

この「水中花」を聴くと、井上忠夫という歌手は、「水中花」を歌うために生まれてきたのではないか、と思ってしまいます。

 

それくらい、井上忠夫らしさが出ているのです。

 

ブルーコメッツ時代は、「ブルーシャトー」「マリアの泉」「北国の二人」「こころの虹」「草原の輝き」など、センスの良い曲を歌っていました。

 

しかし、実は、そこには本当の井上忠夫はいず、「水中花」の中にいるのだと私はひそかに感じているのですが、いかがでしょうか。