影を慕いて」は古賀政男が作詞・作曲した代表曲であり、名曲中の名曲として高く評価されています。

 

「影を慕いて」は多くの歌手がレコーディングしておりまして、私が最初に感動したのは森進一の絶唱した「影を慕いて」でした。

 

ところが、この名曲の歴史は想像以上に古いのですね。

 

最初に「影を慕いて」を歌ったのは佐藤千夜子で、1930年(昭和5年)10月に日本ビクターでレコーディングし、翌年1月に発売されました。

 

次に歌ったのが藤山一郎。1932年(昭和7年)3月に日本コロムビアから発売され、ヒットしました。

 

その他、美空ひばり五木ひろし都はるみなど、歌唱力に定評のある歌手は競うようにして、この名曲「影を慕いて」をレコーディングしてきたのです。

 

この機会に、藤山一郎、森進一、五木ひろし、美空ひばり、都はるみ、合計5人が歌う「影を慕いて」を聴いてみました。ちなみに、森進一と都はるみの「影を慕いて」は収録されたCDを持っています。

 

この中から一人選ぶとしたら、藤山一郎をあげたいと思います。

藤山一郎「影を慕いて」

 

YouTube動画で藤山一郎が歌う「影を慕いて」はたくさんアップされていますが、特にこのギターバージョンが泣けます。

 

思うに、藤山一郎はクルーン唱法と呼ばれる歌唱法で「影を慕いて」を歌っているのですが、演歌的な感情移入ではないところが、逆にその歌唱の品位を高めている気がします。

 

名曲「長崎の鐘」などは、藤山一郎以外は考えられないと思うほど、高貴な精神性を歌い上げてくれているのですね。

 

60歳になるまでは、こうした昭和の名曲について語ると、年寄だと思われるのではないかとちゅうちょしてきたのですが、これからは、どんどんとこうした昭和の話題を取り上げてみたいと思います。